ジロ・デ・イタリア2021。1週目全チーム勝手に採点!? 後編

レース

前編記事

これから後編いきます。

☆Groupama – FDJ

点数:3点

レース前には正直スプリントでも山岳でも目立った活躍をするのは難しいと思っていたが良い意味で裏切られた。

母国の英雄の名を持つ、ハンガリー期待の超新星アッティラ・ヴァルテルがマリア・ローザを獲得するという活躍を披露。

リーダージャージ保有チームの義務として集団を牽引する場面も多く、良く目立っていた。

既にマリア・ローザは奪われているが、44秒遅れの総合5位につけている。

ライバルは強いが、ピノーの右腕ライヘンバッハ等のアシストも期待できる。一波乱あれば表彰台も狙えるかもしれない。

☆INEOS Grenadiers

点数:5点

第10ステージ終了時点でのマリア・ローザ保有チーム。ステージ2勝。(フィリッポ・ガンナ、エガン・ベルナル)

最強軍団、陰りは見えず。

コンディションが不安視されていた、2019年ツール・ド・フランス覇者エガン・ベルナル。しかし、蓋を開けてみれば第9ステージで圧勝。力の差を見せつけた。

そしてフィリッポ・ガンナもこれまた不調の噂を吹き飛ばす第1ステージ、タイムトライアル勝利。

今のところステージ、総合両面で結果を出している。十分に満足できる結果だろう。

ただ、セカンドエースとされていたパヴェル・シヴァコフのリタイアの影響が少々心配だ。

☆Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux

点数:4点

ジロ・デ・イタリアまで未勝利だったこのチームの活躍を一体誰が予想したか。

パスカロンのシングルリザルトに期待する程度だったろう。

しかしこのチームはやってのけた。センセーショナルなタコ・ファンデルホールンの逃げ切り勝利で、一躍彼はヒーローになった。

まだまだレースは続くが、目に見える結果を出したことで、このチームのジロ・デ・イタリアはこの時点で一先ず成功したと言っていいだろう。

☆Israel Start-Up Nation

点数:2点

プロトンを代表する逃げ屋の1人、アレッサンドロ・デマルキがマリア・ローザを着用。

ダン・マーティンも総合を狙える位置にあるし、ダヴィデ・チモライも現在ポイント賞3位、あと一歩でステージ勝利に手が届きそうでもある。

逆に言うとどれにもあと一歩足りない感じある。特にダン・マーティンは個人で強さを見せているが、アシストを務めるはずだった二ーランズが初日にリタイアしたこともこれから影響してくるはずだ。

メンバーとチームの調子は悪くない。寧ろ良いくらいだと思う。あと1つ、なにかあれば。

☆Lotto Soudal

点数:3.5点

結果だけで言えば、カレブ・ユアンのステージ2勝と文句なしの成績を叩き出している。

しかし、現在の状況はお世辞にも良いとは言えない。

ステージ2勝したカレブ・ユアンを含む、3人が既にリタイアしている。

ただ、トーマス・デヘントの魂の逃げを我々はまだ目撃していない。

厳しいこの状況から、前進して勝利を勝ち取れるか注目したい。

☆Movistar Team

点数:1点

エースのマルク・ソレルは1分21秒遅れの総合12位。悲観する必要は全くないが、強さを見せた訳でもない。

強力なアシスト陣が無傷なのはこれからにとっての好材料。

もう誰を待つ必要も無くなった男の正念場はこれからだ。

☆Team BikeExchange

点数:2点

エースのサイモン・イェーツは56秒遅れの総合9位。

これまで、序盤からかっ飛ばして後半どこかで大失速するイメージの強い彼だが、1週目は比較的穏やかに終えた。

ベテラン山岳アシストのニエベを含む、手練のアシスト陣も無傷。これからの爆発に期待したい。

☆Team DSM

点数:1点

ヒンドレーがエースの予定だったが早々に失速、移籍してきたバルデが総合エースをになうことに。そのバルデは現在、1分21秒遅れの13位だ。

マックス・カンターもスプリントを期待されていたが、落車の影響もあったりで結果を残せていない。

☆Team Jumbo-Visma

点数:1点

いくらツール・ド・フランスに主力メンバーを集めているとはいえ、あまりにもその影が薄い。

ジョージ・ベネットは既に10分遅れており、フルーネウェーヘンにも勝利はない。

10分遅れたことを利用して、山岳で逃げに入り、ステージ勝利を狙って来るかもしれない。

トビアス・フォスがどこまでやれるかにも注目したい。

☆Team Qhubeka ASSOS 

点数:2点

惜しい。あと一歩で届かない。

最近の好調から『2位ッツォーロ』は脱却したと思われていたが、勝利にはまだ届いていない。

好調そうだったベテラン、ポッツォビーボの早々のリタイアも悪いニュースだ。

☆Trek – Segafredo

点数:3点

チッコーネは第9ステージで、総合系の選手の中でも屈指の力があることを証明した。

現在37秒遅れの総合4位であり、モレマやニバリ、ブランビッラの山岳でのアシストも期待できる。

スプリントでは若手のモスケッティがあと少しで結果が出せそうな空気を出している。チャンスをモノにできるか。

☆UAE-Team Emirates

点数:3点

ドンブロウスキーがステージ勝利を挙げている。ただ、既にリタイアしてしまっている事が残念だが。

ダヴィデ・フォルモロも総合10位に位置している。総合を狙うかは分からないが、調子は良いはずだ。

エーススプリンターのガビリアにはまだ勝ちがない。

調子が悪い訳では無さそうだが、スプリントトレインというか、スプリント班のモラノやリケーゼ、ガビリアの連携が上手く出来ていないように見える。

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