デュムランが銀メダル、デニスが銅メダルを獲得
☆記事
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)は、ツール・ド・フランスでの失意のリタイアから立ち直り、東京で行われたオリンピックの男子タイムトライアルで圧倒的な強さを見せつけ、金メダルを獲得した。
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— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) July 28, 2021
31歳のログリッチは44.2kmのコースを55分04秒でゴールし、最初のタイムチェックである9.7km地点以外のすべての区間で最速タイムを記録して金メダルを獲得した。
ログリッチは、テクニカルで厳しい東京のコースにおいて、登りでは完璧なペースで走り、ライバルたちを引き離していった。
驚異的なことに、ログリッチから1分以内にゴールした選手は一人もおらず、休養から復活したトム・デュムラン(オランダ)がユンボ・ヴィスマのチームメイトから1分01秒遅れで銀メダルを獲得した。
また、途中までは優勝争いに加わっていたローハン・デニス(オーストラリア)も、1分03秒遅れで銅メダルにとどまった。
惜しくも0.5秒差でメダルを逃したステファン・キュング(スイス)は、非常に悔しい結果となり、 世界選TT覇者のフィリッポ・ガンナ(イタリア)は、9.7km地点の最初のチェックタイムでトップタイムを記録したが、丘陵地帯のコースに苦戦し、失速したため、5位となった。
優勝候補の1人である、ワウト・ファンアールト(ベルギー)は、2周目に失速してしまい6位でゴールした。
それにしても、ログリッチのパフォーマンスには驚きだ。ブエルタ・ア・エスパーニャを2度総合優勝しているログリッチは、今年のツール・ド・フランスで落車し、土曜日の男子ロードレースで戦線離脱した後、今回のタイムトライアルに臨んだ。
彼は列車のようにスタートし、最初の計測地点ではガンナに0.5秒及ばなかった。その時点では、上位6人の差は10秒以下だったが、コースが進むにつれてその差は広がっていく。
15km地点では、ログリッチがファンアールトにコンマ1秒以下の差をつけ、ガンナ、キュング、デニス、デュムランがわずかに遅れていた。
1周目を終えた時点で、ログリッチはライバルたちに8秒以上の差をつけていたが、2周目に入ると、ログリッチは更に他の選手を引き離していった。
37.1km地点では、デュムランが42秒と最も接近し、ファンアールトとは1分差まで広がった。デニスは道中で2位に浮上したものの、その後5位まで落ち、挽回して史上2つ目のオリンピックメダルを獲得し、デュムランは2016年リオ五輪と同じ銀メダルを獲得している。
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