イネオスの絶好調男、ステージ2勝目でファンアールトから1日で総合奪還、ツアー・オブ・ブリテン第5ステージ

レース

イーサン・ヘイター、一流スプリンターを完封。イネオス・グレナディアスの可能性を広げる勝利に。

☆記事

ツアー・オブ・ブリテン第5ステージ、イーサン・ヘイター(イネオス・グレナディアス)が、ジャコモ・ニッツォーロ(クベカ・ネクストハッシュ)やマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)ら一流スプリンターを抑えて、勝利し、1日で総合首位に返り咲きを果たした。

22歳のイーサン・ヘイターは、前日の第4ステージでワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)に総合首位を奪われたが、彼がが終盤のクラッシュに巻き込まれ、混乱したスプリントフィニッシュとなった後に、再びリーダージャージを獲得。

ヘイターは勝利するためにニッツォーロとカヴェンディッシュの2人のスプリント最速の男たちを交わさなければならなかった。ヨーロッパチャンピオンのニッツォーロは左サイドから挑んできたが、前に出るパワーがなかった。

カヴェンディッシュは2人の間に挟まれてしまったようで、満足にスプリントすることが出来なかった。そのため、3位のダニエル・マクレー(アルケア・サムシック)と4位のルーク・ランパート(トリニティ・レーシング)に抜かれてしまった。

第5ステージ順位。以下画像引用”https://www.procyclingstats.com/

残り700mの左カーブで2人のライダーがスリップして発生した落車により、総合リーダーのファンアールトは遅れてしまうも、残り3kmで発生した事故のためにヘイターと同じタイムが与えられた。

しかし、ヘイターのステージ勝利のためのボーナスタイム10秒のためにジャージを返上しなければならなかった。

ヘイターはこれで、ファンアールトに8秒差をつけて総合をリードし、アラフィリップは19秒差で3位につけている。

第5ステージ終了時点の総合順位。

☆イーサン・ヘイターのコメント

「最後の30~40キロは、雨でかなり混乱していた。ほとんどのコースを知っていたので助かりました。風の影響をあまり受けない、とても良い位置にポジショニングできました。みんなが素晴らしい仕事をしてくれたので、私はただゴールするだけでした。」

「(オウェイン)ドゥールが落車したのは、ほとんどスローモーションのように見えた。路面が滑りやすいことはわかっていたので、彼の後ろにいる間に少しスペースを空けておいたのですが、そのおかげで助かりました。」

「自分では良いスプリントができたと思うが、他の選手は転倒の影響を受けていたと思う。左手にニッツォーロが見えていたが、一番大きなギアを使ってアタックした。優勝して再び総合トップに立てたことは素晴らしいことです。この勝利は、私のトレーニングロード上にあり、長年この地に住んでいることもあって、記憶に残っています。最高です。」

☆ジャコモ・ニッツォーロのコメント

「残念ながら、最終コーナーでの落車はあった。カルロス(バルベロ)が素晴らしい仕事をして差を縮めてくれたが、はるか後方から戻ってこなければならなかったが、タダでは済まなかった。」

「到着してからスプリントを開始すると、すでに脚は乳酸でいっぱいになっていました。落車しなかったことは嬉しいことですが、同時にカードを使うチャンスがもっとあったと思うので、あまり嬉しくはありません。」

「全体的には満足しています。チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、ドゥクーニンクと一緒にレースをコントロールすることができましたし、今は次の目標に向かって楽しみにしています。」

☆ワウト・ファンアールトのコメント

「特に身体的なダメージを受けなかったことが嬉しいです。ラスト1kmでは良いポジションにいると感じていました。路面が濡れていたこともあり、落車するライダーもいました。しかし転倒しないようにギリギリまでブレーキをかけることができました。」

「残念ながら、この事件の後、スプリントのチャンスは太陽に照らされた雪のように消えてしまった。今日の目的は、ジャージを守ることでした。しかし、最も重要なことは、不必要なリスクを避けることです。この先のことを考えると、無事にゴールできてよかったです。」

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