休息日2日目に総合6位につけているウィルコ・ケルデルマン
☆記事
ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ)は、総合順位の上位を目指して戦い続けるために、最終週となる第3週にはこれまでと異なる展開を期待していると語った。
ケルデルマンは、マイヨ・ジョーヌのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)からはかなり遅れているものの、現在は全員が2分以内のタイム差で並んでいる表彰台候補の1人だ。
ケルデルマンは6分16秒で6位。5位のベン・オコナー(AG2Rシトロエン)とは18秒差、2位のリゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・ニッポ)とは58秒差となっている。
ブエルタ・ア・エスパーニャで総合4位を獲得し、昨年のジロ・デ・イタリアではテイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディア)とジェイ・ヒンドレー(DSM)に次いで総合3位に割って入った。
ツール・ド・フランスでは2015年に79位、2016年に32位、2019年には落車リタイアしてしまったケルデルマンにとって、今回はこれまでと比べて圧倒的なベストパフォーマンスとなっている。
ケルデルマンは、ブルターニュでの開幕2ステージで5位と4位を獲得し、好調なスタートを切った。しかし、初日にポスターを振り回したファンによる落車に巻き込まれてしまった。
その結果、肘を痛めてしまい、その影響で1週目のタイムトライアルでは苦戦を強いられてしまった。
それ以来、ケルデルマンはマイヨ・ジョーヌのグループと一緒にいるか、モン・ヴァントゥーで起きたように、集団から数秒遅れている。まだ大きなアタックを仕掛けたりはしていないが、安定した走りでレースを続けている。
まだ1つ得意なタイムトライアルが残っており、チームがツール前に掲げているパリでの総合5位以内という目標は、ケルデルマンのの現実的な目標だ。
ケルデルマンは休息日の記者会見で、「これまでのツール・ド・フランスではとても良い経験ができました。まだ3つのハードなステージが残っているので、もっと差をつけていきたい。願わくば、その日のうちに良い結果を出したい。そして、最後のTTに向けて何かを残せるようにしたい。」と語っている
ツールの2週目は、モン・ヴァントゥーの山頂での火花を除けば、総合争いは冷戦状態のように感じられた。しかし、3週目は待ちの状態ではなく、積極的な”別の種類のレースになる “とケルデルマンは予想している。
今後の天候の変化も、大きなタイム差が出る要素のひとつだと彼は結論づけた。しかし、それ以上に重要なのは、「(水曜と木曜の)2つの上り坂のフィニッシュのステージが、この週の中で総合争いを最も決定的なものになるだろう」とのことだ。
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