リッチー・ポート「ローハン・デニスが何と言おうと、イネオスは依然としてトップチームだ。」

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今回のジロ・デ・イタリアは、ポートのキャリアにおいて17回目、そして最後のグランツールだ。チームは変わり、環境も変わったが、チームがポートに要求するものは変わらない。勾配がきつくなると、先頭に出てエースのために献身的にアシストする。

先週の日曜日、ブロックハウスで、ポートは、イネオス・グレナディアーズのリーダー、リチャル・カラパスのために、熱烈な努力をした。彼は前方集団を一気に引き離し、エースを発射し、最終的には残り4.5km地点で振り切ったのだ。

山頂で仕事を終えた時、ポートは笑顔を見せていたが、それはよくやったという満足感からなのか、それとももうすぐすべてが終わるという安堵感からなのか、どちらなのだろうか。

ポートのプロとしての最後のシーズンは、彼が昔の役割に戻るのを見たようだった。12ヶ月前、彼はクリテリウム・デュ・ドーフィネでの勝利の後、イネオスのツールチームのリーダー候補の一人となった。ジロでは当初からカラパスの最終山岳アシストとして指名され、約10年前にクリス・フルームにしたように目覚しい活躍をした任務を再現している。

「去年はドーフィネで勝ったけど、同時に、こういう日に少しスイッチを切って、横風の中で戦わなくていいのはいいことだ。」

「僕にはやるべきことが決まっていて、それはリチャルを山で助けることなんだ。僕はそれを楽しんでいるんだ。」とポートは語った。

「リチャルのような選手は素晴らしい。彼はアグレッシブで、絶対的な強さを持っている。私は彼と競争したくはない。昨年のツールでは、ポガチャルがいて、この選手たちが無敵だったとは言えないが、ここでは考え方が違う。本当に良いメンバーが揃っていて、ヴェローナでリチャルをピンクに染め上げるという大義名分ができた。」

☆チームの立ち位置とローハン・デニスの発言について

タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)の出現は、7月のイネオスのタスクを複雑にしている。もちろん、今年はエガン・ベルナルが不在であることもそうだ。しかし、昨年のツールではポガチャルの優位性は議論の余地がなく、イネオスの泥臭い戦術的アプローチは批判を浴びた。

最近では、元イネオス選手のローハン・デニスが、細部へのこだわりという点で、チームが新しいチームであるユンボ・ヴィスマに追い越されたことを発言した。

「面白いことに、レース前の記者会見では、昨年は良いシーズンではなかったと言われていたのに、途中からほとんど勝っていたんだ。ジロではエガン(ベルナル)が優勝し、ツールではリチャルと表彰台に立ったんだ」とポートは語った。

「その前の年のツールで表彰台に上ったことは覚えているし、僕のキャリアの中で最高の出来事だったんだけど、今はどうやら残念な結果になってしまったようだ。でも、このチームはとても高いハードルを設定しているんだ。ローハン・デニスがどう言おうとも、おそらく僕たちはまだトップチームなんだ。」

いずれにせよ、イネオスは今回のジロで総合争いの基準となっている。フアン・ロペス(トレック・セガフレード)がまだピンクのジャージを持っているが、イネオスは重要な場面で成果を出し続け、まるで第11ステージでタイムボーナスを獲得して12秒差で2位のカラパスが、すでにレースのリーダーであるかのように走った。

ジロ・デ・イタリア2022第11ステージ終了時点の総合順位。”引用”https://www.procyclingstats.com/index.php

しかし、日曜日のブロックハウスでの猛攻にもかかわらず、カラパスは山頂で仲間を得た。このステージでは、ロマン・バルデ(チームDSM)、ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス)、ジョアン・アルメイダ(UAEチーム・エミレーツ)らが、カラパスとほぼ同じレベルで戦っているが、イネオスが戦略を変更することはないだろう。

ポートとパヴェル・シヴァコフがカラパスの前の最後の車両となり、レースが今週末のアルプスで開催される際も、おなじみの列車が走り続けるだろう。

「私がさらに上へ、パヴェルとさらに上へということなんだ。それが僕らの戦術なんだ。」

「ブロックハウスは奇妙な登りで、急勾配だし、あまり規則的ではなかった。でも、この先、もう少し脚に疲労が蓄積され、週末には他チームに揺さぶりをかけられるといいんだけどね」と語った。

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