ジロ・デ・イタリア第7ステージ、『ポケットロケット』が圧倒的な力を見せつける

レース

オーストラリア人がステージ2勝目、ヴァルタはマリア・ローザをキープ。

☆記事

第7ステージはやや上り坂のあるテクニカルなフィニッシュとなった。

カレブ・ユアン(ロット・ソウダル)は、第7ステージでジロ・デ・イタリア2勝目を挙げた。このオーストラリア人選手は完璧なタイミングでスプリントを行い、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)がラインの手前でロングスプリントを仕掛けるが、完全にそれを捉えた。

ダヴィデ・チモライ(イスラエル・スタートアップ・ネーション)とティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)がトップ3に入り、ガビリアは6位でゴールし、ディラン・フルーネウェーヘン(ユンボ・ヴィスマ)は7位でゴールした。

アッティラ・ヴァルタ(グルパマ・FDJ)が総合首位をキープ。

⬆ハンガリー国旗にサインするアッティラ・ヴァルタ。ハンガリー人初のマリア・ローザは明日も味わえるようだ。

ガビリアはライバルに追いつこうとしたときに最初に反応し、一時的に差を広げた。

カビリアが力尽きた後、スプリンターたちは上り坂で先行者がいなくなったため、自力で何とかしようとしており、混戦模様となった。

☆ユアンの勝因

ロット・ソウダルはユアンに素晴らしいリードアウトを提供し、残り1,000mで先頭に近い位置につけた。

ユアンはガビリアがロングスパートしても冷静に対応し、やや上り坂のフィニッシュではそのスリップストリームを利用した。その一方、ピーター・サガンはボックスに囲まれてチャンスを逃してしまった。

ボーラ・ハンスグローエは、ラスト4kmで好位置につけていた。フランチェスコ・ガヴァッツィが残り1kmのところでアタックを仕掛けたとき、サガンのチームメイトであるダニエル・オスがその動きをマークし、ガビリアが集団から飛び出す前にペースを上げることに成功した。

しかし、ユアンは今大会の最速ライダーであることを改めて証明し、ロット・ソウダルにジロ・デ・イタリア30回目のステージ優勝をもたらした。

ロット・ソウダルは、チーム一丸となってスプリンターをトップに立たせ、テクニカルなレースを展開し、ユアンの速さは他のスプリントエースの追随を許さなかった。

参考記事

☆雑感

やはり強かったカレブ・ユアン。

個人的にはニッツォーロ、メルリールが好調なのもあり、ジロ・デ・イタリア2021のスプリント戦線は混戦することを予想していた。

しかしカレブ・ユアンはまだ1週目にも関わらず既に2勝している。

『ポケットロケット』の二つ名は伊達ではない。

彼はツール・ド・フランスにも出場予定だ。そこでアルノー・デマールとの頂上決戦にも今から期待してしまう。

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