ツール・ド・フランス2022第11ステージ、ヨナス・ヴィンゲゴーがステージ勝利し総合も首位へ

レース

ユンボ・ヴィスマがチーム力で総合を獲得

☆記事

ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)は、ツール・ド・フランスの豊かな歴史の中でも最も劇的な1日となったグラノン峠での勝利で、ツール・ド・フランスの主導権を握った。

マイヨ・ジョーヌを着るヨナス・ヴィンゲゴー。”画像引用”

2020年のデビュー以来、タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)はツールでほとんど弱さを見せなかったが、アルプスでの過酷な一日でついに亀裂が入り、ヴィンゲゴーがその恩恵を最大限に受けた。

ヴィンゲゴーの猛烈なアタックによって、ポガチャルの持っていた39秒のアドバンテージはわずか1kmで消え去り、ゴールまで引きずり込んだときには、新しいレースリーダーに3分近くも離されていた。

ヴィンゲゴーは、先にアタックをかけた2位のナイロ・キンタナ(アルケアサムシック)に59秒差をつけてゴールし、ヴィンゲゴーの直前にアタックをかけたロマン・バルデ(DSM)は1分10秒差でステージ3位に入り、総合2位に躍り出た。

ヴィンゲゴーは、グラノン峠の頂上から5kmの地点でアタックをかけた。この峠は、過去に一度だけツールの山岳として使われ、5度の優勝を誇るベルナール・イノーが、1986年に最後のツールでリードを奪われたように、劇的なマイヨ・ジョーヌを巡る攻防が行われた場所だ。

しかし、ヴィンゲゴーの勝利とポガチャルの敗北は、テレグラフ峠とガリビエ峠の2つで、ユンボ・ヴィスマがポガチャルにプレッシャーをかけ始めたことによってもたらされたものだった。ガリビエの緩やかな斜面では、ヴィンゲゴーとプリモシュ・ログリッチ(まだ総合圏内にいる)が交互に攻撃するシーンが見られた。

ポガチャルは2分22秒遅れで総合3位に落ち、これが一過性のものなのかどうか、そして今後どうするのかが問題だ。トーマスはイネオスのエースの中で圧倒的に強く、当初はヴィンゲゴーやポガチャルと争える唯一の選手だったが、2分26秒で総合4位に順位を下げた。

キンタナは総合10位から5位へ2分37秒遅れのタイムでジャンプアップし、イェーツも3分6秒のタイムで6位をキープしている。

☆【ステージ優勝 総合首位】ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

「この日は最初からプランがあったんです。プリモシュ・ログリッチを筆頭に、非常にハードなレースを展開したかったのです。今日はかなりタイムを稼いだが、チームメイトがいなければ絶対にできなかっただろう。」

「ガリビエでアタックしたとき、タデイ・ポガチャルがとても強かったので、何が起こるかわからなかったんだ。」

「最後の登りでは、『挑戦しなければ勝てない。』と自分に言い聞かせた。総合優勝まで行きたいし、このジャージのために戦うが、まだ先は長い。」

☆リザルト

ツール・ド・フランス2022第11ステージ順位”画像引用”
ツール・ド・フランス2022第11ステージ終了時点の総合順位。”画像引用”

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