ステージ優勝、表彰台を逃すも第7ステージを4位でフィニッシュしたレナード・ケムナ
☆記事
レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)は、ツール・ド・フランス第7ステージで、逃げに乗り勝利まであと200メートルというところまで迫ったが、彼の逃げ切り勝利は、総合勢の戦いの中で、何事もなかったかのように吸収され失われてしまった。
7人の逃げ集団の最後の1人であり、最後の急勾配の登りを半分ほど残していたケムナは、まだレースをリードしていたが、坂を登る中でそのアドバンテージは急速に失われていった。
20秒ほどのリードを保ったまま、上り坂のグラベル区間に入り、ジロ・デ・イタリアのエトナ山での勝利に続く、グランツール2度目の山頂ゴール勝利の可能性が見えた。
しかし、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)とタデイ・ポガチャルが登りで総合争いのために加速し競り合ったため、ケムナは先頭を維持することができず、最終的に4位でフィニッシュすることになった。
ケムナは、フィニッシュ後、小さな記者団に対して、この出来事について、落ち込むというより、哲学的戦術的な話をしていた。集団は決して逃げ集団に大きなタイム差を与えなかったし、集団内の協力体制も決して良くはなかったと彼は指摘した。
そして登りでは、体力の衰えとチームカーが常にタイム差を知らせてくれるため、逃げ切れるという思いと捕まるという思いの間で揺れ動いたとも語った。
「できることはすべてやったと思うけれど、10秒差で負けてしまった。」
「後半でタイム差が1分30秒か1分20秒くらいしかなかったから、厳しいと思ったんだ。」
このような僅差での敗退をどのように感じたかについて、ケムナは「こんなクソみたいなことが起こるなんてね。どうしたらいいんだ?」とのこと。
彼はドイツ国内タイムトライアルのタイトルも持っており、長い逃げに乗って何度も勝利し、成功に近い結果を残してきたことで、逃げに乗ったら注目すべき男という評判を高めてきた。
「ジロを走ったことは、ツールを走る意味でもいい準備になりました。アルプスでは、もう少しチャンスがあると思います。」
彼のアルプスでの力走に期待したい。
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