引退したダン・マーティンがUAEチームエミレーツからイスラエル・スタートアップネイションに移籍するまでの顛末を語った。
☆記事
現在、プロから引退して最初の数ヶ月を楽しんでいるダン・マーティンは、UAEチーム・エミレーツに所属した後に、新たな契約を確保しようとしていたとき、いくつかのプロチームから断られていたことを明かした。
また、今年の8月には引退を決意していたとも語り、こう付け加えた。「ツアー・オブ・ブリテンのホームロードでのレースは常に自分にとって特別なものだったが、引退を発表した直後はさらに特別なものになった。」
彼はキャリアの最初の8年間をガーミン・シャープ(現在のEFエデュケーション・ニッポ)で過ごしていた。2016年にクイックステップに移籍して2シーズン、その後UAEチーム・エミレーツに移籍した。
UAEでの2018年シーズンは、クリテリウム・デュ・ドーフィネの第5ステージで優勝し、ツール・ド・フランスのミュール・ド・ブルターニュの頂上で第6ステージも勝利し、マーティンにとって成功といえたシーズンだった。
しかし、次の2019年シーズンは、マーティンにとって未勝利となってしまった。その2019年のキャンペーンにおける彼のハイライトは、イツリア・バスクカントリーでの総合2位とクリテリウム・デュ・ドーフィネでの総合8位獲得だった。
特にツール・ド・フランスでのチームの準備が非常に不十分であったため、栄養面の問題が生じ、ツール中にUAEの選手が太ったという事件があり、マーティンの2019年はチーム内でも不幸なものとなってしまった。
2019年半ばには、マーティンは新しいチームを探す計画を立てていた。32歳という若さで、いくつかのチームから契約を断られたのはその時点だったという。
「ほとんどの人が誇りに思うようなシーズンにもかかわらず、契約交渉になると、私はかつての力を持つライダーではない、年を取りすぎていて過去の人だと多数のチームから言われた」と、イギリスの雑誌『ProCycling』のコラムにマーティンは書いている。
彼はこの年、「スポーツがいかに残酷か」を浮き彫りにしたというが、最終的にはイスラエルのスタートアップ・ネイションと契約に合意した。
彼は昨年のラ・ブエルタでステージ優勝と総合3位を獲得し、引退シーズンとなった今年のジロ・デ・イタリアではステージ優勝を果たし有終の美を飾った。
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