ツール・ド・フランス第17ステージ、最後の山岳ステージでもポガチャルが余裕の勝利

レース

ヴィンゲゴー、カラパスが表彰台をキープ

☆記事

 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は、ツール・ド・フランス第18ステージのルス・アルディダンでの圧倒的なパフォーマンスにより、2年連続で山岳賞を獲得した。

 そしてポガチャルは、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)とリチャル・カラパス(イネオス・グレナディア)の前でゴールし、再びレースを制覇した。

 マイヨ・ジョーヌは最後の登りでアタックをかけたエンリク・マス(モビスター)の2回の加速に合わせてアタックし、またしても簡単にゴールした。残り1km弱でのマスの2回目のアタックは、残り400mでポガチャルに吸収され、その勢いで再びアタックした。カラパスは仕掛けようとしたが、今年のツール・ド・フランスで誰よりも優れているポガチャルのペースに合わせることはできなかった。

 ゴールしたポガチャルは、ライバルの2人を振り返り、その成功に酔いしれた。

「信じられないよ。信じられないよ。昨日に続いて今日も…。昨日に続き、今日も……よくわからないけど、いい感じだったし、勝てて本当にうれしいよ。クレイジーだよ。これは僕が始めたときからのゲームで、楽しんでやっているんだ。超ハッピーだよ。わからないものだね。まだ3日あるけど、いい感じだよ。」

 この勝利により、ポガチャルは残り3ステージでヴィンゲゴーに5分45秒の大差をつけ、カラパスにはさらに6秒の差をつけた。ポガチャルはこのステージで優勝したことにより、山岳賞の獲得も決定し、パリでは黄色、白、水玉模様のジャージで祝うことになるだろう。

 ポガチャルが今大会3回目のステージ優勝を果たした一方で、リゴベルト・ウランはトルマレ峠で脱落してしまい、悲嘆に暮れていた。表彰台への望みをつないだ状態でこのステージに臨んだが、パリでの2度目のトップ3入りの夢は、ステージの大半を支配したイネオスとUAEのコンビによって見事に打ち砕かれてしまった。最終的に9分近く遅れてゴールし、総合順位は10位となった。

 しかし、残り5.5kmの最後の上りで、ラファウ・マイカがチームメイトでありレースリーダーでもある彼のためにペースを上げ始めたことで、ステージの戦いは大きく動き出した。この加速で、先頭集団は10数名にまで絞られ、ワウト・ファンアールト、アレクセイ・ルツェンコ、ダヴィ・ゴデュらはすぐに離されてしまった。

 残り3.2kmでポガチャルがアタックし、カラパス、ヴィンゲゴー、セップ・クス、エンリク・マスが残った。ユンボ・ヴィスマがペースを上げ、残り1.1km付近まではクスが先頭を走っていた。ペースが落ちてマスがアタックをかけたとき、マスが逃げてモビスターのツールを救うかと思われたが、ポガチャルは無慈悲だった。

「超ハードだった」とポガチャルは語った。「トゥルマレのときから、ホイールに座ってすべてを忘れて集中するようなペースだった。最後の登りでは、それが最高潮に達したんだ」

 

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