ワウト・ファンアールトがマイヨ・ジョーヌを獲得
☆記事
ファビオ・ヤコブセンは勝利を獲得するためだけにツール・ド・フランスにやってきたようだった。
昨年のマイヨ・ヴェールであるマーク・カヴェンディッシュをツールメンバーに選ばなかったことで、レース前に多くの論争が巻き起こったが、ヤコブセンはツール初ステージ勝利でチームの信頼に応えた。
レースは残り2.2kmで大規模な落車が発生し、道路を塞ぐなど、終盤のラスト数kmは騒然とした展開となった。ポガチャルは2本のタイヤをパンクさせたまま1人でゴールしたが、救済措置によってトップと同じタイムが与えられることを確信して観客に手を振っていた。
勝利したヤコブセンのチームメイトであるマイヨ・ジョーヌ着用者のランパールトもアクシデントに巻き込まれるが、すぐにレースに復帰し、チームカーの後ろでペースを緩めながら、エースであるヤコブセンを勝利に導いた。
そのアシストもあって2020年のツール・ド・ポローニュでの瀕死の事故からの奇跡的な回復の道のりに終止符を打ち、大きな栄光を掴むことができた。
一方で総合ではファンアールトはマッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)を抑えステージ2位を獲得し、そのタイムボーナスのおかげで総合リーダーに躍り出た。
ファンアールトは、総合2位のランパールトに1秒差をつけている。ディフェンディングチャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)は8秒差で総合3位につけている。
☆【ステージ優勝】ファビオ・ヤコブセンのコメント
「今日は本当に素晴らしい。僕にとっては、一歩一歩が長いプロセスだったんだ。多くの人が僕を助けてくれた。これは彼らに恩返しをするためのもので、決して無駄ではなかったとわかってもらえたと思う。今でもバイクに乗ること、レースをすることを楽しんでいるし、幸運なことにまだ勝つことができる。ここまで私を助けてくれたすべての人々に感謝したい。」
「最後のストレートに入るとき、チームは僕を前のいい位置にキープしてくれた。モルコフの後ろにいることができたんだ。彼は僕をファンアールトの番手に落としてくれた。最後の数百メートルで、僕はサガンの左隣にいて、接触してしまったけど、幸運にも姿勢を保てた。最後の150メートルで、他の2人を追い抜くことができたんだ。」
「このように話すと簡単そうに聞こえるが、確かに脚は厳しかった。勝利のためにトレーニングし、勝利のためにレースをするのです。ツール・ド・フランスのステージ優勝は、私が15年間夢見てきたものです。」
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