エヴェネプールが残り3kmでパンク、ログリッチも落車
☆記事
ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージでマッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード)が勝利したが、ゴールスプリントに参加し、そして落車したプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が注目されることになった。
ログリッチは、ゴール前の緩やかな上り坂で、パスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ)、ダニー・ファンポッペル(ボーラ・ハンスグローエ)、フレッド・ライト(バーレーン・ビクトリアス)とピーダスンを引き連れ、残り2.6kmで加速した。
後方では、リーダージャージのレムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファビニル)が残り3kmでパンクをし、コミッセールによる審査ではメイン集団と同じタイムが言い渡されることになる。
前方にいたログリッチは、トマレスのフィナーレで5人の選手をリードし、集団に8秒差をつけてゴールストレートに入った。しかし、最後の数メートルでライトと接触して落車してしまった。
血まみれになりながらも、ログリッチはバイクに乗ってゴールしたが、ゴール後、道端に座り込んで苦しそうにしていた。約3分後、パンクに見舞われたエヴェネプールが戻ってくると、ログリッチの様子を見に行った後、表彰台へと向かった。
その後、コミッセールがエヴェネプールにプロトンと同タイムを与えたことを確認し、ログリッチはタイム差を8秒縮めた。総合順位では、エヴェネプールとログリッチが1分26秒差で2位、エンリク・マス(モビスター)が2分01秒差で3位となった。
一方、ピーダスンはステージのスプリントでアッカーマンを2位に、ファンポッペルを3位に抑え、圧倒的な勝利を収めた。ピーダスンは今大会2度目のステージ優勝を果たし、グリーンジャージをほぼ確実なものとした。
☆【ステージ優勝】マッズ・ピーダスンのコメント
「落車は見ていない。ゴールした後、プリモシュのところに行こうと思ったが、彼の服が破れているのが見えた。彼が転倒したのは残念だった。彼は今年、運がなかったんだ。彼がブエルタの優勝争いを続けられるように、あまりひどくないことを願うよ。」
☆【総合首位】レムコ・エヴェネプールのコメント
「昨日、試走をして、路面が滑りやすいと感じた。ベストな状態ではなかった。ラスト4、5kmで正直言って怖かったので、いくつか順位を落とし、急な段差で上に行こうとしたら、パンクしたみたいだった。」
「3kmルールがあってよかった。そうでなければ、今日はかなりタイムをロスしていただろう。プリモシュが落車したと聞いたので、彼が無事でレースを続けられることを願うよ。」
☆【ステージ2位】パスカル・アッカーマンのコメント
「ログリッチがタイミングよくアタックを仕掛けてきたので、それについて行こうとしたのです。スプリントは2人だけになるかと思ったが、他の3人のライダーが戻ってきた。私はあまり体力が残っていなかったし、ピーダスンは自分より優れていることを証明した。勝とうと全力を尽くしたが、足りなかった。あとはマドリードのステージで勝つだけだ。そのためにすべてを捧げる。」
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