イネオスのエースはボーナスタイムを獲得。
☆記事
ゲラント・トーマス(イネオス)は、第5ステージのクリテリウム・デュ・ドーフィネにおいて、山岳ステージを待たずにラスト数キロでのアタックを仕掛け、勝利を獲得した。
2018年のドーフィネ覇者であるトーマスは、180度のターンで減速したペロトンを置き去り、第3ステージの勝者ソニー・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)を1輪差で抑え勝利した。
We're still channeling these vibes into stage six as the climbing ramps up today at the #Dauphine.
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) June 4, 2021
Everyone looking forward to the GC battle? pic.twitter.com/GBNli0yBAB
また、アレックス・アランブル(アスタナ)が3位に入り、ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ)は無事に集団の中でゴールし、マイヨ・ジョーヌをキープ。
レース主催者は、終盤のコート・デュ・モントルビュの急な登り(1.3km、12%)を、175kmの起伏に富んだステージの重要なポイントとしていたが、残り2kmで唯一の逃げであるローソン・クラドック(EF)をプロトンが吸収した後は、それを静かに通過し、集団スプリントになることは避けられないと思われた。
しかし、トーマスとチームイネオスは別の考えを持っていた。残り1kmの180度カーブの手前で先頭に立ち、チームメイトが差を広げる中、加速して抜け出したのだ。
これはタイミングの良い動きであり、工夫と同様に力強さを感じさせるものだった。バーレーン・ヴィクトリアスはすぐに対応したが、その時点では、すでにステージ優勝1回、準優勝2回の大本命だったコルブレッリの前にはトーマスしかいなかった。
後方ではミケル・ヴァルグレン(EF)がペースを上げ、コルブレッリは長距離スプリントを余儀なくされた。コルブレッリは後続を引き離してトーマスに迫り、トーマスが手を挙げている間に横に並んでゴールした。
トーマスは、勝利に自信が無かったのか、空ではなく自分の頭に腕を上げていましたが、写真判定の結果、わずか数メートルの差で先着していることが分かった。
☆ゲラント・トーマスのコメント
「予定外だった。バーレーンには誰も残っていなかったし、ジャック・ヘイグだけが走っていた。残り1キロのところでスタートしたんだけど、スタッフが無線で 『差がついた 』と言っていたので、そのまま全力で走ったんだ。」
「正直に言うと、ライン上に差があるとは思っていなかった。しかし、コルブレッリがあまりにも速いスピードで追い抜いてきたので、危うくヘルメットが脱げそうになったんだ。でも、優勝できたことは本当にうれしいよ。」
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