マイヨ・ジョーヌはファンアールトがキープ。ポガチャルが躍進し、ログリッチは2分のビハインドを背負う。
☆記事
ツール・ド・フランス2022第5ステージでは、タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)がライバルたちに一撃を加え、サイモン・クラーク(イスラエル・プレミアテック)が逃げ切りでステージ優勝を果たすというドラマチックな展開となった。
ユンボ・ヴィスマは前ステージを制したが、フランス北東部の石畳で悪夢のような午後を過ごし、プリモシュ・ログリッチも後半の脱落でタイトルへの望みは絶たれようとしている。
ユンボ・ヴィスマにとって、もっと悪い状況になる可能性もあった。共同リーダーのヨナス・ヴィンゲゴーは、メカニカルトラブルに見舞われていたのだが、ステージ序盤に同じく遅れていたワウト・ファンアールトに救われ、集団に追いつくことができた。
ファンアールトは、24時間前の勝利と同じくらい素晴らしい走りで、自分のマイヨ・ジョーヌを守ることに成功した。
彼の牽引に感謝したのは、チームメイトだけではなかった。イネオス・グレナディアーズのロードキャプテンであるルーク・ロウは、イネオスの3人のリーダー全員が、ポガチャルに13秒の差が着いていた同じ追走グループに属していたことを受け、「我々は、ワウトにビールを奢る義務があると思う」と語っている。
ログリッチの2分の遅れは最大の総合エースへのダメージではなかった。ベン・オコナー(AG2Rシトロエン)は第2セクターでパンクし、その後復帰することができず、ルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・ワンティゴベール)と共に3分以上失ってしてゴールした。一方、ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)は転倒し、レースから姿を消してしまった。
総合勢の混乱の中、ステージ優勝はこの日の6人の逃げ集団に絞られ、クラークが見事なバイク投げで勝ち取った。
スプリントではタコ・ファンデルホールン(アンテルマルシェ・ワンティゴベール)に先手を譲ることになった。しかし、クラークは決してあきらめず、十分な時間をかけて横に並び、バイクを前に押し出し、ゴールラインを越えて、昨年の冬に終わったと思われていたキャリアにツール・ド・フランス初勝利という鮮やかな彩りをもたらした。
☆【ステージ優勝】サイモン・クラークのコメント
「(所属チームが消滅し)チームがなかった冬の後、イスラエルが私に電話をかけてきて、あなたにチャンスをあげますと言われたことは、すべてのチャンスを最大限に生かすという現実を教えてくれました。」
「今でも、自分が優勝できたことが信じられない。タコは、残り50mを切ったところで私のはるか前にいて、両足はキャンプ状態。リプレイを見なければならないほど、まだ信じられない。」
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