B&Bホテルでカヴェンディッシュのリードアウトを務めるはずがチームは崩壊し、カヴェンディッシュを拾ったアスタナではリケーゼの居場所はなかった。
☆記事
マクシミリアーノ・リケーゼはこのような終わり方をするつもりはなかったが、別れを告げるのにふさわしい舞台には納得しているようだ。
リケーゼは、ブエルタ・ア・サン・フアンでナショナルチームのリーダーを務め、プロ選手として最後の挨拶をし、プロトンで最も優れたリードアウトマンの一人として評判を得たキャリアに終止符を打つ。
1年前、リケーゼのキャリアすでに終わりを迎えようとしていたが、UAEチーム・エミレーツがフェルナンド・ガビリアのリードアウトを続けるために、彼に契約延長を申し出たのだ。
ゴールストレートの地形の変化を読み取る能力は稀有なもので、リケーゼは2022年、40歳の誕生日を迎えてもなお、その能力を提供できることを示していた。
マーク・カヴェンディッシュは、昨秋、B&Bホテルズに移籍し、ツール・ド・フランスステージ35勝の記録達成を目指したとき、ケース・ボルとともに、リケーゼをリードアウト・トレインとして起用した。
10月に行われたB&Bホテルズのプレシーズンミーティングにも参加したが、12月初旬にジェローム・ピノーのチームは資金不足のため解散してしまった。
この件についてリケーゼはサンフアンでメディアに対し、「私たちは少しばかり輪に入っていましたが、すべてを知っていたわけではありません。多くの家族が窮地に立たされ、多くの人々が職を失った。ライダーだけでなく、スタッフも。」とコメントしている。
リケーゼの理解では、その後もカヴェンディッシュのリードアウトを2023年まで続けるということだった。しかし、カヴェンディッシュとボルがアスタナに移籍するという報道を目にしたとき、その雲行きはかなり怪しくなった。
カヴェンディッシュとボルのエージェントであるマルティン・ベルクハウトに連絡を取ろうとしても、なかなかうまくいかない。リケーゼはその長いキャリアから、この沈黙が何を意味するかは十分理解していたが、それでも憤りを感じたという。
リケーゼはカヴェンディッシュについて以下のように語っている。
「私は、ケース・ボルと一緒に、カヴェンディッシュのセットの一部になるはずだった。3人でやるつもりだったんだ。でも、ある日突然、マークがいなくなり、彼のエージェントもいなくなったので、彼らがアスタナと契約したことを報道で知ったんです。12月になると、彼は電話に出なくなり、それは彼のエージェントも同じだった。」
「いつもなら、私は彼のプロジェクトの一部で、彼が私を呼んでいたのです。もし、土壇場で『申し訳ないが、2枠しかないから連れていけない』と言われたら、まったく腹が立たなかっただろうね。彼はただ、率直に、どういう状況なのかを私に伝える必要があったのです。そうすれば、私も納得できたと思います。」
「ただ電話にも応じないという態度が気に食わなかった。リスペクトの問題だった。チームの所属が無いままでも納得できたし、私を連れてこようとしてくれたことに、同じように感謝しただろう。ただ、コミュニケーションがないのが嫌だったんだ。」
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