『日本人選手出場』ツール・ド・ワロニー(2.Pro)、プレビュー

レース

今日から始まる日本人の別府史之選手も出場する予定の、ツール・ド・ワロニーの紹介

☆記事

先週、洪水で国際的なニュースとなったワロン地方だが、7月20日から24日まで、ツール・ド・ワロニーが開催される。

13のワールドチームが参加しているため、プロトンのメンバー非常に充実しており、豪華メンバーは常に魅力的なレースを演出してくれるはずだ。スプリンターが活躍することの多いこのレース。昨年、ステージ2勝(全ステージ1桁順位)と総合優勝を果たしたアルノー・デマールのような活躍を今年も見られるのだろうか?

先週、この地域で発生した洪水のために、このツアー・オブ・ワロ二ーを開催することは、一見して簡単なことではないように思われた。実際、第2ステージはキャンセルになってしまったが、ステージレース自体は開催することができるようだ。

☆注目選手

今年のツール・ド・ワロニーは強力なラインナップが揃っている。13のワールドチーム、7つのプロチーム、5つのコンチネンタルチームにより、昨年よりもさらに強力なメンバーとなっている。

ツール・ド・ワロニーのコースはアルデンヌクラシックのスペシャリストたちにとっては理想的な地形だが、実際にはそのようなパンチャーたちはレースにあまり参加していない。

難しく見える地形が多いが、厳しい上り坂があるわけではない。展開によってはスプリンターが途中でたくさんのボーナスを取ることができるかもしれない。

坂道を乗り越えることができるスプリンターに注目するべきだろう。例えば、アレクサンダー・クリストフやジャコモ・ニッツォーロのような。

★どこからでも狙えるドゥクーニンク・クイックステップ

そしてドゥクーニンク・クイックステップは、いつものようにいくつもの選択肢を持っている。

フランス人のフロリアン・セネシャルは、このような丘陵地帯を完璧にこなしながら、困難なスプリントにも耐えることができる典型的なライダーだ。

平地のスプリントではファビオ・ヤコブセンに期待してしまうが、難しい地形ではセネシャルの方が期待できそうだ。そしてアンドレア・バジョーリが、膝の怪我で数ヶ月間レースに出られなかった後に、どのように復帰をするかにも注目したい。

★今シーズン絶好調ラスムス・ティレル

ラスムス・ティレルは、今シーズン躍進した選手の1人と言えるだろう。ル・サミンで2位、ドワルズドール・ヘット・ハーヘラントで優勝。

24歳のノルウェー人である彼は、昨年まで在籍していたNTTでは本領を発揮できずにいたが、Uno-Xでは話が違ったようだ。

彼は自由を与えられ、その実力も十分発揮してくれるだろう。チームメイトのクリストファー・ハルヴォルセンとのダブルエースでステージ勝利を勝ち取りたい。

★登れるスプリンター!イタリア人三人衆

イタリアの典型的な山岳スプリンターにも注目しなければならないだろう。ニッツォーロはすでに紹介したが、ダヴィデ・チモライ(イスラエル・スタートアップネイション)、アンドレア・パスカロン(アンテルマルシェ・ワンティゴベール)、そして昨年の総合6位、アンドレア・ヴェンドラーメ(AG2Rシトロエン)も忘れてはならない。

このイタリア人3人組は、少々の山岳では動じない。先頭集団で登りを乗り切れば、ボーナスタイムや総合のために戦うことになるはずだ。

★3年前の総合優勝者、ティム・ウェレンス

ちょっとした上り坂でプロトンを置き去りに出来るのはリストの中では彼しかいないだろう。3年前に総合優勝を果たしたウェレンスは、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネの厳しい戦いを経て、ここでの復活を目指している。リンブルフ出身のライダーは、トレーニングの刺激に対して体が最適に反応しなかったため、休息が必要だったと説明している。

★日本勢、別府史之

今シーズンはヘント~ウェヴェルヘムを含む、4つのワンデーレースを出場したのみとなっている。その全てがDNFという結果だ。

今シーズン初のステージレース。日本の誇る大ベテラン選手がどのような働きをするのか今から楽しみだ。

放送に映ったら日本人的には嬉しい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました