ツール・ド・フランス第11ステージ モン・ヴァントゥーを勝ったのはまさかの……!?

レース

オコナーが脱落し、ウランとヴィンゲゴーが表彰台圏内へ浮上

☆記事

ツール・ド・フランス第11ステージでは、モン・ヴァントゥーの登りを制したワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)が、若き日の彼のキャリアの中で最も素晴らしい瞬間と新たな可能性を生み出した。

先日のスプリントでマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)に次いで2位となった翌日、ファンアールトは今大会で最も過酷な山岳ステージのひとつであるこのステージで逃げ切り勝利を収めた。

登山のスペシャリストたちよりもはるかに体重が重いにもかかわらず、力強く登り、20kmの下りでは1分のアドバンテージを維持して、ゴールへと向かった。

エリソンドとモレマはそれぞれ2位と3位に入り、タデイ・ポガチャルはヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)、リチャル・カラパス(イネオス・グレナディア)、リゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・ニッポ)と並んでゴールした。ポガチャルは、直接のライバルにタイムで遅れることなく、ヴァントゥーの2回目の登りでベン・オコナー(AG2Rシトロエン)が脱落したことで総合成績のリードを広げたが、終盤のヴィンゲゴーのアタックに反応しないなど無敵の空気は消え始めている。

最初の上り坂で落とされて30分近く失ったダヴィ・ゴデュ(グルパマ・FDJ)を差し引いても、最もダメージを受けたのは第9ステージの勝者であるオコナーだろう。オコナーは頂上から10kmの地点でトラブルに見舞われ、そのまま4分も失って総合2位から5位に転落してしまった。また、エンリク・マス(モビスター)とギヨーム・マルタン(コフィディス)の2人もタイムを失った。

その結果、残りの総合系ライダーはまとまっていたが、しばらくするとヴィンゲゴーが激しいアタックを見せ、総合表彰台候補であることを証明する。ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ)とアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・プレミアテック)は脱落してしまったが、下り巻き返し、タイムの損失を20秒に抑えることができた。また、カラパスとウランは、マイヨ・ジョーヌから遅れることなく、表彰台候補としての立場を固める結果となった。

☆ワウト・ファンアールトのコメント

「言葉がありません。ツール・ド・フランスに来たときには、このステージで勝てるとは思っていませんでした。昨日(火曜日)、自分が逃げに乗れば勝てるチャンスがあるかもしれないと言って考え始めたところです。モン・ヴァントゥーは自転車競技の中でも最も神話的な登り坂のひとつで、私のキャリアの中でも最高の勝利に違いありません。」

「自分にできると確信している限り、どんなことでも可能だと思います。ツール・ド・フランスでは、そこそこのレベルではなかなか結果が現れませんでした。そして最初の週は、チームに不運が重なってしまいました。しかし、私たちは集中力とモチベーションを維持しました。それを信じれば、成功は必ずやってくる。自分が成し遂げたことを誇りに思います。」

第11ステージ順位。以下画像引用”https://www.procyclingstats.com/index.php

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