モホリッチがダウンヒルで激しい落車。そのままリタイア……

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首にサポーターをつけられてレースを去る悲劇のスロベニア人。

☆記事

マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)は、ジロ・デ・イタリアのダウンヒルでバイクが真っ二つになるほど激しい落車をし、救急車で運ばれてしまった。

第9ステージの序盤、逃げ集団の一員として下っていたスロベニア人のモホリッチは、左カーブで転倒した。

その時モホリッチは道路の亀裂にぶつかってバランスを崩したように見えた。最初は直立していましたが、コーナーの内側にある岩盤にぶつかって宙返りし、なんと頭から地面に着地した模様。

自転車が地面に落ちたとき、その勢いでフォークが完全に折れてしまったのだ。フロントホイールにはまだフォークの半分が残っていたが、残りの部分は数メートル離れた場所に落下していた。

道路右側のガードレールのそばで倒れていたモホリッチは、立ち上がると、スタッフが代替のバイクが用意していたので、再乗車して続行することを考えているようだった。

しかし、すぐにレース続行不可能と判断され、首の固定具をつけられて救急車に運ばれてしまった。

モホリッチは最寄りの病院に運ばれ、詳しい検査を受けた。彼のツイートによれば今のところ骨折や頭痛もないそうだ。

チームドクターはイタリアのテレビ局「Rai」に次のように語っている。

「クラッシュの後、彼はメカニックとスポーツディレクターと話をした。彼らが言うには、彼はガールフレンドに電話するように頼んでおり、しかも彼女の電話番号をハッキリ覚えていたとのことで、この状況を少し落ち着かせることができました。頭部への衝撃が大きかったので、骨折していないかどうかを確認するためにX線検査も受ける予定です。」

参考記事

☆ロードレースにおける脳震盪プロトコルとライダー。

今シーズンの新しい脳震盪プロトコルでは、頭部に衝撃を受けた疑いのあるライダーは、スポーツディレクター、メカニック、他のライダーやコーチなど、事故現場に最初に駆けつけた人にその症状を評価してもらうことになっている。

脳震盪モニタリングのトレーニングは広く展開されており、2つ以上の軽度の症状、または1つの中等度から重度の症状があれば、脳震盪の可能性が高く、さらなる詳細な評価のきっかけとなります。これらの症状としては、茫然自失、平衡感覚の障害、頭痛、言葉の乱れ、視界の変化などが挙げられている。

モホリッチは、ジョー・ドンブロウスキー(UAEチームエミレーツ)が第5ステージでレースを棄権したのに続き、脳震盪で2021年のジロを棄権した2人目の選手だ。

このアメリカ人選手は、第4ステージの終盤で落車し、最後の数メートルを走りきったものの、朝に再度検査を受け、第5ステージをスタートしなかった。

バーレーン・ヴィクトリアスは、リーダーのミケル・ランダをドンブロウスキーと同じ落車で失っており、モホリッチの損失はさらなる痛手となる。

チームは、山岳賞のリーダーとしてブルージャージを着ているジーノ・マーダーの活躍で第6ステージを制したほか、ダミアーノ・カルーゾが現在総合7位、ペリョ・ビルバオが総合21位に入っている。

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