ジロ・デ・イタリア第15ステージで起きた落車の詳細と原因とは……!?

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ブッフマン、ベルハネ、ファンエムデン、ゲレイロ、の全員が落車リタイアした落車の真相。

☆記事

★経過と原因

ジロ・デ・イタリア第15ステージの序盤で発生した、近年まれに見る大規模な落車は、選手たちが序盤の逃げに参加するために争っていたことが原因ではないかと、選手やチームマネジメントが語っている。

スタート地点であるグラードの郊外の土手道で発生したこの大規模な落車では、数十人の選手が軽傷を負い、4人がリタイアした。多数の負傷者が出たため、救急車や救急隊が対応し、レースは約25分間中断した。

総合6位のエマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)は、「軽い脳震盪、顔と腰に数カ所の打撲」と「唇を切った」とチームから発表され、レースをリタイアした。

また、ナトナエル・ベルハネ(コフィディス)、ヨス・ファンエムデン(ユンボ・ヴィスマ)、再スタートから18km後にルーベン・ゲレイロ(EFエデュケーション・ニッポ)も負傷のためレースを降りた。

落車の原因については、非常に速いプロトンのスピードと、スタートしたばかりの逃げたい選手たちが逃げ集団に入るためのポジション争いをしていたことが重なったというのが、これまでのところ最も有力な説とされている。

★各選手と関係者のコメント

コロンビア人ライダーのフアン・セバスティアン・モラノ(UAEチームエミレーツ)はステージ終了後、「ちょっと変わったスタートで、誰もコントロールできず、長いニュートラルセクションがあった」と語っている。

この日の逃げ集団の1人であるモラノは、「みんなが動きたがっていたので、かなり混乱してしまい、それが原因だったのは確かだ。皆が無事であることを祈るばかりだ」とも語った。

また、山岳賞リーダーのジェフリー・ブシャール(AG2Rシトロエン)は、「本当に大きなクラッシュで、スタート直後は時速60キロ以上で走っていた。 僕はラッキーだった。靴が壊れただけで済んだが、他の選手はそれほど幸運ではなかった。多くの選手が転倒し、多くの選手が帰宅した。」とメディアに話した。

EFエデュケーション・ニッポンのスポーツディレクター、トム・サウザム氏によると、プロトンのペースが大きかったことも影響しているとのことだ。

「橋を渡っているときに強烈な追い風が吹いていて、スピードが上がっていた」とステージ後にメディアに語った。「誰もが集団の中に入りたがっていたが、集団の真ん中か後ろで起こってしまった。道が真っ直ぐでスピードがあったため、クラッシュの規模が大きくなってしまった。」

そして、サウザム氏はゲレイロについて、病院でX線検査を受けた結果、肋骨を骨折している可能性があると述べた。他のEFエデュケーション・ニッポンのライダーたちは全員無事だったとのこと。

他には「チームカーは動けず、グループはあちこちで再スタートし、何人かの選手はレースに戻れなかったでしょう。あれは正しい判断だったと思います。」とレース中断の決断を支持した。

★最も大きい被害を受けたボーラ・ハンスグローエ

総合を争うチームの中では、ボーラ・ハンスグローエがブッフマンのリタイアにより大きな打撃を受けた。

集団の先頭にいたため事故の発生を見ていなかったペーター・サガンは、チーム一丸となって失望感を表した。

「彼はチームリーダーであり、チームメンバーは彼を良いポジションに保つためにあらゆる努力をしていた。 レースの最終ステージの5つは、彼のようなクライマーのためのものだから、非常に残念だ」とレース後に語った。

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