ジロ・デ・イタリア第19ステージ、サイモン・イェーツが勝利を飾る

レース

エガン・ベルナルはマリア・ローザを維持。

☆記事

ジロ・デ・イタリア第19ステージでは、サイモン・イェーツ(チーム・バイクエクスチェンジ)が山頂ゴールで勝利し、マリア・ローザのエガン・ベルナル(イネオス・グレナディア)とのタイム差を広げるなど、緊迫したステージで勝利を収めた。

イェーツは残り6.4kmの最後の登りでアタックをかけ、さらにその1km後にもアタックをかけ、ホアン・アルメイダに11秒の差をつけて勝利した。ベルナルには28秒のタイム差をつけた。

総合2位でスタートしたダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)はイェーツとベルナルに抜かれたが、2分29秒差で2位をキープすることに成功。

そして、残り67kmを切ったところでアルメイダが勝負に出る。最終的にアルメイダは最後の上り坂の下側で速いペースで走ったが、イネオスとベルナルに数秒の差をつけられ、その400m後にイェーツがアタックをかけたからだ。

ベルナルは第17ステージで1分近くを失ったが、チームを完璧に使いこなし、ダニエル・マルティネスを中心とした献身的ななクライマーたちが、上り坂でマリア・ローザを死守すべくペースを上げる。

ベルナルとアルメイダは、イェーツのリードを少しずつ縮め、残り2kmの時点でその差は15秒にまで縮まった。しかし、サイモン・イェーツはかなり頑張った。彼が追いつかれることはなかった。

レース序盤の2週間で見られた非常に強いベルナルの姿とは程遠いものだったが、第17ステージタイムロスを起こしたベルナルに予想された最悪な結末を食い止めるには十分な結果だ。

第20ステージでは、日曜日の最終タイムトライアルに向けて、山岳地帯での厳しい試練が待ち受けているが、イェーツがこのような好調で攻撃的な状態に入ったことで、今年のジロ・デ・イタリアの総合争いはまだ終わっていないと言えるだろう。

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