逃げに乗ったファンアールトは総合首位の座を失う。
☆記事
ツール・ド・フランス第6ステージでは、タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が登りスプリントを制し、マイヨ・ジョーヌを獲得した。そしてこの日は、ワウト・ファンアールトのマイヨ・ジョーヌでの逃げが長く記憶に残る日となった。
ファンアールトはもちろん火遊びをしていることを自覚していたし、自滅する可能性が最も高いことを察知していたに違いない。それでも彼は粘り、3人の逃げの中(あとの2人はフルサンとシモンズ)で最後の生き残りとなったが、残り11kmでプロトンに吸収され、彼の挑戦は終わりを告げた。
こうして一つの攻防が終わり、別の攻防が始まった。ポガチャルは残り5.5kmで加速し、先頭集団に分断を仕掛けた。UAEチーム・エミレーツが飛び出したアレクシー・ヴィエルモ(トタルエナジーズ)を追い詰めにかかる。
ラファウ・マイカとブランドン・マクナルティは、フィニッシュまでの2kmで先頭グループを削った。プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)がスプリントを開始したが、ポガチャルは力強い反応を見せ、マイケル・マシューズ(バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、ダヴィ・ゴデュ(グルパマFDJ)、トム・ピドコック(イネオス・グレナディアーズ)からステージ優勝を勝ち取った。
ステージ勝利による10秒のボーナスタイムにより、ポガチャルはニールソン・ポーレス(EFエデュケーション・イージーポスト)を抜いて総合順位を上げ、マイヨ・ジョーヌに輝いた。
ポガチャルは4秒差でポーレスをリードし、ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)は31秒差で3位となった。ログリッチは水曜日に負った肩の脱臼を克服したように見えたが、ポガチャルとの差は2分27秒あり、手の施しようがないようにみえる。
☆【ステージ優勝 総合首位】タデイ・ポガチャルのコメント
「今日はスタートからとても厳しかった。最初の2時間はとてもクレイジーだった。強い選手が逃げに入ったからだね。」
「今日はチーム全員が私のために動いてくれました。イエロージャージに追いつけるかどうか心配でしたが、プロトンはもっと強く、最後の登りでは良いフィーリングでしたし、チームも素晴らしい仕事をして、私のポジションを確保してくれました。」
「純粋なスプリントではなく、直前に2つの登りがあった。今日の目標はイエロージャージを取ることではなかったので、これからどうなるかを見ていきたい。」
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