カヴェンディッシュの最多ステージ勝利記録更新はならなかったがポイント賞獲得。ポガチャルは山岳賞と新人賞も獲得。
☆記事
エディ・メルクスの持つ最多ステージ勝利記録更新を目指していたカヴェンディッシュはファンアールトの後ろでスプリントを開始したものの進路が限られてしまい満足にスプリント出来ず、悔しさのあまりハンドルバーを叩いた。
ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)は、シャンゼリゼでのスプリント勝負を制し、ジャスパー・フィリップセン(アルペシン・フェニックス)とマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)を抑えて、第21ステージでツール・ド・フランス3度目のステージ優勝を果たした。
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ドゥクーニンク・クイックステップが最終コーナーでリードしていたが、残り700mのストレートで最もリードしていたのはユンボ・ヴィスマで、マイク・テウニッセンがファンアールトを牽引した。
残り500メートルのところでテウニッセンが先頭に立ち、ファンアールトはその後ろに張り付き、カヴェンディッシュはこの時点で自分のリードアウトが先頭にいない状態になってしまっていた。
ファンアールトは残り230メートルで発射し、道路左側のバリアに沿って走り、フィリップセンは右側のテウニッセンをかわして飛び込んだ。カベンディッシュは内側を通過することができず、スプリントに参加することが出来なかった。
カヴェンディッシュの記録的な35回目のステージ優勝ではなく、モン・ヴァントゥーとタイムトライアルでの勝利を重ねたファンアールトが、今大会3度目の2位となったフィリップセンを抑えてステージ優勝を飾った。
タデイ・ポガチャルは、UAEチームエミレーツのチームメイトと一緒に無事ゴールし、2年ぶり2度目のツール・ド・フランス総合優勝を果たした。
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ポガチャルは2年連続で水玉模様と白のジャージを身にまとい、山岳賞ではワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)に29ポイントの差をつけ、新人賞ではヴィンゲゴーが2位となった。
カヴェンディッシュは、マイケル・マシューズ(チーム・バイクエクスチェンジ)に56ポイント差をつけてポイントランキングのトップに立ち、マイヨ・ヴェールを獲得した。
最後に、バーレーン・ヴィクトリアスはチーム競技でEFエデュケーション・ニッポに19分の差をつけて優勝し、フランク・ボナムール(B&B Hotels p/b KTM)は3週間の積極的なレースの結果、総合敢闘賞を受賞した。
☆ワウト・ファンアールトのコメント
「今回のツールは、まさにジェットコースターのような素晴らしいものだった。このような結末で締めくくることができるなんて、期待以上です。このような勝利は何物にも代えがたいものです。私の信じられないような小さなチーム、特に完璧なポジションに私を送り込んでくれたマイク・テウニッセンに感謝しています。」
「私たちのようなチームにとっては、コーナーを抜けた後のほうがチャンスがあるのです。今日のリードアウトはワールドクラスだったよ。」
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