メルリールとデマールが表彰台を獲得
☆記事
ファビオ・ヤコブセン(オランダ)は、ミュンヘンで開催されたヨーロッパ選手権男子ロードレースで、アルノー・デマール(フランス)とティム・メルリール(ベルギー)を抑え、パワフルなスプリントで優勝を飾った。
208kmのレースは、集団スプリントで終わることが予想され、大陸の最速の選手たちがタイトルを目指して並んだのである。ヤコブセンは、レース前に来シーズン、クイックステップのチームメイトとなるメルリールを倒すべき人物として指名しており、スプリントが始まったとき、彼はベルギー人の後ろにポジショニングしていた。
メルリールは、リードアウトされ、比較的遠くからスプリントしたが、ヤコブセンがラインを目前にして彼を追い越すと、何の反応もなかった。一方、デマールは道の反対側で急な追い上げしていたが、ラインまでにヤコブセンを捕らえることはできなかった。
ヤコブセンが終盤でメルリールの後ろにポジショニングするのを助けた、チームメイトのダニー・ファンポッペルが4位でゴールし、その際に祝杯をあげた。5位にはサム・ベネット(アイルランド)が入り、ルカ・メズゲッツ(スロベニア)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)らが続いた。
イタリアは前年まで4人連続ヨーロッパチャンピオンを輩出しており、残り1500メートルでフィリッポ・ガンナが先頭に立つと、イタリアチームは5連覇の態勢を整えた。2018年のチャンピオン、マッテオ・トレンティンが牽引し、アルベルト・ダイネーゼがチームのリーダーとして指名されたように見えたが、イタリアの列車はフィニッシュを目前に崩壊してしまい5連覇は消えてしまった。
☆【優勝】ファビオ・ヤコブセンのコメント
「チームメイトとして一緒にレースをすることはあまりないけれど、いいプランができたと思う。」
「みんなが頑張ってくれて、僕を良いポジションに導いてくれた。最後の一人、ダニー・ファンポッペルは、ポジショニングと僕をスピードに乗せてくれて、素晴らしい仕事をしたと思う。」
「レース前から、ティムは僕の最大のライバルになるだろうと思っていたんだ。トップ・スプリンターだからね。ヨーロッパチャンピオンになれて本当にうれしいよ。」
「残り1kmの最終コーナーまでチームが守ってくれた。ダニー・ファンポッペルは、さっきも言ったように、素晴らしい仕事をしてくれた。彼が最高のリードアウトマンであることを今日も見せてくれたと思う。」
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